2009年07月21日

医療費過去最高の34.1兆円に

 17日の厚労省の発表によれば、20年度の医療費(概算医療費)は前年比1.9%増の34兆1千億円と過去最高を記録した。増加は6年連続となる。昨年度から始まった75歳以上対象の後期高齢者医療制度分の医療費は11兆4千億円と、全体の三分の一を占めている。70歳以上で見ると14兆8千億円で、これは医療費全体のおよそ4割を占める。一人当たり年間医療費は全体で26万7千円、70歳以上で75万7千円、75歳以上では86万3千円となっている。
 調剤医療費は5.4兆円、前年度比5.3%増と高い伸びを見せた。概算医療費に占める割合は概ね16%程度である。処方せん1枚当たり7.561円、前年度比3.3%増加しており、内訳を見ると薬剤料が5.565円と73.6%を占めて最も多い。
 今後も高齢化の進展で、当然医療費は増加していくであろう。無理な医療費削減の方針は、医療の質の低下を招きかねない。しかし問題は、現在の日本のトータルな医療の質がこれだけの医療費を国民が負担するに足るレベルなのかどうかということである。全国的にたらい回しが問題になっている「救急医療」、国民の2人に1人が罹患すると言われている「がん対策」など医療の提供体制の整備、更に全国的な医師不足など、あまりにも多くの課題が山積している。一人ひとりの医師がどれほど堅実に診療を積み重ねても、後手後手の医療政策の結果、医療費ばかりが増大し、国民一人ひとりが安心して医療を受けることが出来ない状態に陥っている。抜本的な医療制度改革が必要である。
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posted by 齋藤健夫 at 19:00 | TrackBack(0) | 医療・福祉の諸課題について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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